何度でも女にはれて見たが
ほれるといふことに際限がない、
際限のないことのうるはしさ、
これだけはこころなかのものであり、
誰も何もいへないさかひのものだ、
けふほれてあすわかれ
あすまたほれてあさつてわかれ
每日ほれて每日失くする
每日貫ひ每日こなれてしまふ、
茫茫地 生きて際限もない、